ELFIでは，ラダー図の動作を，PC上でシミュレーションできます。シミュレーション時には，GUI上でマウス操作によってスイッチの状態を設定し，正しく動作しているかを確認できるため，ラダー図をデバッグすることができます。ここでは，この機能の使い方を説明します。この機能は，ELFI 1.0.9.7 Beta 6 (Windows 8.1以上の動作環境が必要)から搭載されています。
ラダー図のシミュレーションを開始する
ラダー図をシミュレーションするには，次図のように，ツールバーの「SIM」と書かれたボタンをクリックします。
この時，「設定」で指定した一時フォルダに，「tmp.cs」が作成され，これがコンパイルされ，「ELFIPLC.exe」が作成され，これが実行されます。ウイルス対策ソフト等によって，この実行を妨げないようにしてください。
例えば，ラダー図のシミュレーションが実行されると次のようになります。赤い部分が導通箇所です。
この時，「X0」はa接点であり，このラダー図の入力ですが，「X0」に対して，マウスの左ボタンを押している間，この接点をONにすることができます。離すとOFFになります。したがって，左クリック(左ボタンを押して離す)は，その接点を， マウスの 左ボタンを押している間だけONになる，モーメンタリスイッチとみなします。 例えば，マウスの左/右ボタン・キーボードのキーもモーメンタリスイッチです。
次に，「X0」に対して，右クリックすると，その接点を永続的にONにできます。もう一度右クリックすると，永続的にOFFにできます。したがって，右クリックは，その接点を，ON/OFFの状態を保つことができるオルタネイトスイッチとみなします。例えば，部屋の照明を点灯するときに，壁のスイッチを使用すると思いますが，これらがたいていオルタネイトスイッチです。
クリックして，ON/OFF状態を変更できるのは，リレーとして割り当てられていない接点のみです。上の例では，2行目の「T0」はリレーとして割り当てられている接点のため，クリックして，ON/OFFの状態を設定できません。また，スイッチは，プルダウン動作で考えており，スイッチの初期状態は，すべてOFFで，現時点で任意に設定できません(リクエストがあれば実装します)。
ラダー図のシミュレーションを停止する
ラダー図のシミュレーションを停止するには，もう一度「SIM」をクリックします。